Prime Videoで無料配信中の「劇場版 光のお父さん」
この作品は、私もプレイしているオンラインゲーム『ファイナルファンタジーXIV』(以下FF14)を題材にした物語です。
仕事一筋だった父が会社を辞め、何を考えているのか、どう接すればいいのかわからない息子が、昔一緒にプレイした『ファイナルファンタジー』を通して本音を探ろうというお話。
『FF14』のゲーム内シーンは実際のキャラクター達が演じており、プレイしている人ならにやりとするシーンも多いです(事件屋のアレとか)。
この作品が、2021年7月に、amazon prime videoの無料作品に追加されました。
会員でない方も、30日間の無料体験ができるので、この機会に是非観て欲しいと思う作品です。
ゲームはあくまでもツールとして描かれているので、世界観や内容を知らなくても楽しめます。
タイタン戦なんかは、知ってれば「ああそこそこ」とか思えるけどな。
原作者、マイディーさんの逝去
この作品の元となったのは、オンラインゲームプレイヤーのマイディー氏が運営していたブログ「一撃確殺SS日記」に連載されていた、「光のお父さん」という日記。
注目を浴びた連載は書籍化、テレビドラマ化され、そして2019年に公開されたのが、本作『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』でした。
しかし、作者のマイディー氏のブログは11月21日の更新を最後にし、そして、12月に訃報が知らされました。
死因は癌。作中でお父さんも闘っていた病であり、もともと癌の家系だったそうです。
このことを知っていた私は、家族と一緒に観ていたにも関わらず、声を出して泣いてしまいました。
オンラインゲームとリアルの、出会いと別れ
オンラインゲーム、特に長時間プレイが多いMMORPGでは、リアルと同じか、それ以上に出会いと別れがあるものです。
私も『ファンタシースターオンライン』、『ファイナルファンタジーXI』の中で多くの大事な仲間と出会い、そして何人かと永久の別れをしてきました。
数年前の時点で、これだけのプレイ時間を重ねてきましたので。
リアルでは知り合えないような出会いがある分、別れもあるんだよな……。
そしてまた、『FF14』のサウンドディレクターである祖堅正慶氏も癌と闘っていたことが、2021年5月16日の「FINAL FANTASY XIV デジタルファンフェスティバル」で明らかにされました。
私も、リアルでもゲームでも、癌やその他の病気、事故によって亡くしてきた人がいます。
家族にも癌患者がいます。
いつかは、二度と会えぬ別れをすることでしょう。
それでも、その時に後悔しないように相手のことを知っておきたい。話をしておきたい。
そう思わされる作品でした。まだ接していない方に、是非観て欲しいです。
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